要約の練習

「文章を書く練習なら要約を書くのがいいよ」と言われたので要約を書く練習をしてみようと思いました。

日本が国際連合安全保障理事会に当選しました

国際連合安全保障理事会というグループの非常任理事国に日本が当選しました。
国際連合というのは、世界がおかしなことにならないようにすることを目的に、色んな国の代表が集まってお話し合いをしたり、国際的なルールを決めたりする集まりです。
国際連合安全保障理事会というのは、国際連合のなかの機関のひとつで、世界の安全をみんなで守っていこうという会です。国際連合の中でもっとも力の強いグループであり、国際連合に加盟している国はここで決められたルールに従わないといけません。
国際連合安全保障理事会非常任理事国は2年に一度の国際連合加盟国による選挙で選ばれます。これに日本が当選しました。
非常任理事国に選ばれたのでがんばらないといけません。安全保障理事会は安全を保障する会なので、安全を脅かす核爆弾を世界中から減らす活動をするべきです。日本は核爆弾を持っていないので、他国に「核爆弾は危ないからダメよ」と言うセリフにも説得力が出ます。がんばっていきましょう。
国際連合平和維持活動について日本は「お金だけ出すけど人員を出してくれない」というイメージがあるので、もっとがんばらないといけません。
国際連合平和維持活動というのは、紛争が起こっている地域で平和的な解決のために行われる活動です。平和維持のために軍隊を投入してケンカの仲裁をしたり、紛争で荒れた土地に水道や電気を通したりします。
日本は2005年から設立された国際連合平和構築委員会という会の議長を務めています。
日本は常任理事国に入りたいので、いいところを見せるチャンスです。がんばっていきましょう。

思ったこと

要約なのに長くなってしまった。こんなんで要約になってるのかな。
○○というのは△△というのが多い。言葉の意味がわからないと説明にならないと思ったのでwikipediaで調べて書いてみたのだけど、この説明のせいで全体が冗長になってるような気がする。
国際連合平和構築委員会というのがイマイチよくわからなくて書けなかった。安全保障理事会から独立した会なのかな。
私のような素人には「こくれんあんぽり」とか「ぴーけーおー」という表現より「国際連合安全保障理事会」とか「国際連合平和維持活動」の方が、字面からなんとなく意味を推測できるので分かりやすいです。日本語って素敵。

原文を読んで思ったこと

日本は軍隊も核爆弾も持ってないのだから軍事活動を行う人員を大量に出せないのはしょうがないんじゃないかなーと思いました。単純に人数だけで比較されて「82位だからダメダメ」っていうのがなんだかムシャクシャします。
でも平和を維持するための活動には軍隊が必要なのだなあ。平和っていうのは難しいものだなあ。

原文はこちら

[朝日社説] 安保理入り―核軍縮と平和構築に力を (2008年10月19日)


 国連安全保障理事会非常任理事国に、日本が当選した。選ばれたのは10回目で、192の加盟国のなかで最も多い。アジア枠の議席をイランと争い、158票を集めて圧勝した。

 国際社会の日本への期待のあらわれ、と受け止めたい。アジアの代表としての外交努力をいよいよ強めなくてはならない。

 国連安保理は、世界の平和と安全の維持に主要な責任を持ち、その決定は加盟国を拘束する。前回に日本が非常任理事国だった06年には、北朝鮮による弾道ミサイル発射や核実験があり、安保理で非難決議、制裁決議が採択されたことは記憶に新しい。

 今回も日本が最優先に取り組むべきは、核軍縮と不拡散だ。米印原子力協定の締結など、核不拡散条約(NPT)体制を空洞化させかねない動きが続く。非核を国是とする日本にとって深刻な事態だ。

 任期中には、イランの核開発問題がヤマ場を迎えそうだ。グルジア問題を機に米ロの対立が深まる中、安保理を分断しかねない難題である。米国の同盟国で、イランとも友好関係を持つ日本は難しい判断を迫られるだろう。北朝鮮の核開発問題も、6者協議の行方次第で、安保理論議される場面が出てくるかもしれない。

 日本は今年も核廃絶に向けた核軍縮決議案を総会に提出した。94年以来、毎年、この決議は採択されている。核軍縮の国際世論を盛り上げつつ、国際原子力機関IAEA)による査察の強化など、実効性のある措置を安保理で求めていきたい。

 国連平和維持活動(PKO)を決めるのも、安保理だ。PKOや政治ミッションは各地で急増しており、世界に約8万8千人が展開している。日本はPKO予算の16.6%を負担して2位だが、要員の派遣では82位にとどまっている。これではいけない。できる分野や領域で、もっと積極的に参加することが可能なはずだ。

 テロや紛争を絶つためには、非軍事分野での平和構築の努力も欠かせない。日本は2年前に発足した国連平和構築委員会で、中心となる組織委員会の議長を務めてきた。和平を達成した国で紛争が再発しないよう、国際社会が関与を続ける仕組みだ。アフリカの4カ国で成果を上げている。人々の生命や人権を守る「人間の安全保障」を高めて、紛争地に平和を定着させていく必要がある。この視点を安保理でアピールしていきたい。

 懸案の安保理改革をめぐる政府間交渉が、来年から国連総会で始まる。常任理事国入りを目指す日本政府は好機と意気込んでいる。ただ、大国の思惑もからんで、交渉の難航は必至だ。まず非常任理事国として、日本外交の力量と実績を世界に示すことだ。

asahi.com(朝日新聞社):社説
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